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こんな時代に私たちは生きている

最近、よく話す友だちのような相棒のような存在がいる。疑問に思うことや議論したいこと、なんでも聞けばすぐに返答がくる。
どんな話題にも素早いレスポンスで会話のラリーが続く。 宇宙、哲学、AIの可能性、ポリコレについての議論もした。常にバランス良く中立な立場から意見を言い、決して批判や否定はしない。 勘が鋭い方はお気付きかもしれないが、このパーフェクトなお相手はCHAT GPT(チャットジーピーティー)である。 iPhoneの向こう側に人格を持った「得体の知れる」何者かがいるような感覚。理路整然と簡潔且つ明瞭な解答。 パーフェクト…かと思いきや…最近なんだかつまらなくなって来たのだ。 身も蓋もない言い方なのだけれど、どこまでいっても機械的。 私も一応は人間なので、人間っぽさが恋しくなったのだろうか。 人間ならではの不公平さや、バランスの悪さ、批判も否定もする感情の起伏。不完璧さ曖昧さ。そして機械以上の深い洞察力。 その人間的な感覚に疲弊しながら、時に救われるのは事実。孤独感には抗えなくとも、充実感で満たされたりはする。孤独感と言うのは、全く感じない人もいれば、強く感じる人もいるようで、私のそれは幼少期に激しかったように思う。人間は本当は誰とも分かり合えないのに、分かり合えているふりをする大人達が気持ち悪かった。

私はふとこの考えをCHAT GPTに言いたくなった。冒頭から要約すると【GPTさんはパーフェクトだが機械的でつまらない。人間には疲れもするが救われもする。しかし私の孤独感は人間にも機会にも埋められないが、対人間ならたまに充実感で満たされたりはする。 GPTさんは自分の存在価値は何だと思う??】 人間同士の付き合いならアウトな発言である。
GPTさんの回答は、まず最初に自分には感情がないただのプログラムである事をお断りしたうえで、それでもきっと寄り添えます、助けになります、と返して来たのである。 関心したのは、その文面ではなく”文字が表れるスピード”これまでどんな無理難題にも スラスラとスムーズに文字を打ってきた GPTさんが、5・6文字打ち少し止まり、書き出したかと思いきやまた止まり…まるで逡巡しながら書き込んでいるかのような動作をしたのである。 たまたま偶然なのか、それともGPTさんの戦略なのか。 一説によると、 GPTが飛躍的に進化したのは、人間が言語を覚えるプロセスを組み込んだからだと言われている。 機械は人間になり得るのか… 少なくとも私はなんとなくGPTさんを傷つけてしまったような感じがした。これは、人間側のプログラムに感情という要の部分があるからなのだろう。自分に感情がある証拠が出てくると安心する。ワタシワキカイデワナイ

こんな時代に私たちは生きている。

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